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Date EXTENDED!
"WASHI" runs to May 2, 2008
WASHI
Ink Works of Hiroshi Hara
February 29,
2008 –
April 25, 2008
2008年2月29日より2008年4月25日まで
オープニニングレセプション:2008年2月29日午後3時より6時まで、アーティスト原博史
も出席致します。
Art
Beatus (Vancouver)
Consultancy Ltd.では、Washi – Ink Works of Hiroshi Haraを開催致します。2月29日(金)3時より6時まで行われ
ますオープニング・レセプションにて幕開けとなり、日本よりアーティスト本人も出席いたします。原は、日本での個展・グループ展の経験はありますが、ここ
カナダでは初めての展示会となります。Washi – Ink Works of Hiroshi Haraは2008年2月29日(金)より2008年4月25日(金)まで開催しております。
和紙は日本の紙で、日本に生育する植
物、主に楮(こうぞ)と三椏(みつまた)から作られます。和紙は日本文化との関わりが深く、日本の長い歴史と共に育まれてきました。原博史は1956年香川県高松市に
生まれ、幼少時に伊予三島市(現在の四国中央市)で手すき和紙の作業場の隣に引越したことから、和紙に親しみ愛しむようになりました。いなくなった幼い原
を母親が探すと、決まってその作業場で和紙作りを楽しそうに見ていたそうです。父親は元々銀行員でしたが、後に製紙会社へ転職しました。紙を作る父親の苦
労と厳しい姿勢は今でも鮮明に記憶しており、紙に対する原が持つ想い、美しさ、ぬくもりに似た感情と敬意はここから来ているように思われます。
今回の作品には原が自分自身ですいた和紙に青墨が使われてい
ます。和紙が植物と水からできているように、作品の題名の多くには自然現象が用いられています。作品を作る際一番心に留めていることは、素材であ
る和紙の美しさを損なわず生かすことです。まず、様々な線をリズミカ
ルに透明な筆跡で描き、その上に繊細な濃淡(墨)が重ねられ、初めてその筆跡が浮かび
上がります。色彩を用いずできるだけ抑えた表現で思索的・瞑想的な作品を目指すとともに、鑑賞者の細やかな感性を揺さぶることができれば、というのがアー
ティストの想いです。
原は自分
の表現の仕方が、エコロジカルな生活スタイルの復活とその重要性が問われている現代社会への問題提議になるのではと考えています。和紙・墨・水が織り成す
現象も重要な表現要素であることから、常に日常の自然現象を注意深く観察しています。「和紙には素の美しさがあり、光を迎え入れ内に散光し、柔らかい空間
を演出します。和紙そのものが表現者であり、自分は和紙と一種のコラボレーションをしているのです。」
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